LIVE A LIVEについて、過去の思い出と新しい出会い感想 ⑥近未来編(後編・リメイク版の感想)

  ※注意※

このブログはある程度のゲーム用語・知識を理解されている方向け前提で進めております。
全くゲームに興味がない方、触った事などがない方には非常に読みにくい恐れがあります。
また、ネタバレ要素などが含まれる部分がありますので、ご了承の上お読み下されば幸いです。





LAL今昔比較感想、近未来後編です。

私が当時の近未来編についてどれだけ気持ち悪く語っていたかは前編でほぼ7割方(残り3割は自重しました)を書きましたので、そちらを読んで頂けるとありがたいです。読まなくても大丈夫です。

ですのでなるべくリメイクについてのみの感想を心がけます。
以下、本編。




まず、キャラセレクト画面が一新されたことでなくなったインコの背景。
ちょっと寂しいですが、
それ以上にこのキャラを選んだ時、地面から周囲が、それぞれの時代に生きている彼等の世界がブワッと広がるこの演出、素晴らしいですよね(6回目にして初めて触れる)。

そしてスポットライトを浴びる各編の主人公。
アキラのスポットが公園であるところが最高に好きです。

アキラのキャラSE(と言えば良いんでしょうか)、『ダダッダッダッ!ダダッ!』はSFCよりドスが効いた感じになりました。好き(率直)。


そして暗転し、画面には懐かしい2つの眼が再び目の前に現れます。

赤羽根さんのボイスによる『あんた、今幸せか?』


ただ純粋に楽しんでいた子供のころと違い、大人になった現在では色々とありますが。
2X年(厳密には7年ぶりですが野暮なことは言わない)ぶりに尋ねられると、色々な葛藤が出てきます。

ですが。

今プレイしているこの瞬間。

ずっと諦めていたLALのリメイクができて。
この年になって、この時代になって、また新たなLALがプレイできるというこの状況においてだけは。

心の底から、それはもう選択の余地なく『幸せ♡』が選べました。
子供の頃とは違う思いで、当時と同じ選択肢を選んだこともまた感慨深いです。

声が付いたことで、余計にちょっとぶっきらぼうで不器用な「らしさ」が見えるアキラ。
良いですね~!!

妙子も可愛い…!!こんな可愛らしいお姉さんがお世話してくれるなんて思春期にはたまらなくないですか。

マジで、アキラって、名前を呼んでくれよぉ!!!!頼むからさぁぁああ!!!!!


サイキックエフェクトも豪華に。
心の声にエコーかかるのも定番と言えばド定番なんですけど、最高です。

そして流れる、Wait for Truth。

原曲よりもかなりゆっくりになったテンポで、より情感たっぷりになりました。
これは、もう、今まで経てきた各章の中でも最高のアレンジ過ぎる。
(後生ですので、最高がいくつあるんだ?なんて言わないでください。)

SFCでもそうですが、この曲は最初と最後で受ける印象がガラリと変わります。
最初やフィールドでの印象はなんとなく気怠げで、どこか斜に構えているアキラらしい曲ですよね。

そして懐かしい公園で各々過ごすモブたち。
インコにまでパターンあるんかい!

さて、やってきましたクルセイダーズ。輩感が増してていいですね。

現代編ではあえて書かなかったんですが、世界へと発売されたリメイクでは当然『一部この表現をするにあたって不適切な言語を含んでいますという自主規制、略してピー音』が流れます。
これに関してはなんかもう不満どうこうより笑いが先に出ました。
「まあ、そらそうよな」としか言いようがありませんから。

モブの癖に…それぞれ声が違う…!
個人的には『ホホーウ』で千葉さんにも参加して頂きたかったです。世紀末的に。

そして、よりリアルになったバイクの排気音と共に現れる我らが待望の救世主。

「通りすがりのたい焼き屋サンよォ!」

石川英郎さん。完璧すぎます。

自分が望んでいた通りの、いや望んでいた以上の名乗りでした。

その感動と共に流れるPSYCHOで夜露死苦!!

何て表現すればいいんでしょうね。
かつて小さなころに憧れていて欲しかったものが、こう、かつて欲しかった当時の熱を持ったままこの手に入ったこの感じ。

何だよこのギターソロ!!!!格好良すぎる!!!!
既に目の表面に涙がじんわり浮かんでました。

もう戦闘中の松もアキラのボイスも最高です。


「へへッ…セーンキュー!」のアキラが年相応な感じで可愛いです(厳密に何歳かは分かりませんが)。
SFCの頃から感じていましたが、基本アキラは無理してツッパってる(古い)イメージなんですが、松には素直な感じが出ているこの演技。
めちゃくちゃ良いです。

因みにノーヘル2ケツはまだ表現的には許されてるんですね。
もう何が規制(炎上)対象になるかわからんのでこれについても正直触れて良いか迷います。

が。
そんな事、正直本当にどうでもいいんです。


LALリメイクにあたって、初回は完全にクリアするまでネット断ち、0時直後から全身全霊で臨んでいたのですが、
その際、各章で簡単な感想をリアルタイムでスマホのメモ帳に簡単に残していました。

そのメモの中で近未来編が一番情緒ぶっ壊れてるんですが、
今回その壊れた情緒と溢れる感情をどうにか文章にしたいと思ってこのLAL感想を始めたんですね。

その時残したメモ原文の一部がこちらになります。


ブリキ大王おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああ最高なにこれもう最高最高最高マジで涙でるこんなん古参ファンで涙でねえ奴いねえよこれ!!!!!


以上です。

改めて読み直しても、正直このメモ以上に近未来編OPに関する感想が出てこないなと思ったので、これをそのまま載せるためのブログでした。(終わりません)


実際、このOP。本当に、誰がここまでしろと言ったのか。
間違いなくあらゆる古参ファン全員と製作者と島本和彦先生だと思います。
LALに関わる全員の責任の結果だと思います。

そしてもう一つ。プレイに支障は一切きたさないんですが、当時のファンたちにとってもう一つ、外せないものがありますね。

三沢はこの近未来ではずっと生きていて、武藤との戦いが実現しているんだ。
解説の文章が、セリフが、当時とは同じだと思いますがニュアンスがまるで違うものに…。
これが古舘さんだったら自分の頭は多分どうにかなっていたと思います。流石にアレすぎますが。

勿論、第100ラウンドCMまでしっかり聴きましたよ。当たり前です。(謎のドヤ)

そして声が付いて余計クソガキ元気さを増したチビッコたち。
ユキはもう想像通りのいかにも!なこの年頃の強気な女子~!という感じですね。
カズやアッキーも、このこまっしゃくれた感じ!
ワタナベ、個人的にはもっと気弱なイメージだったんですが、割と落ち着いていて大人びた感じの子なんですね。優等生タイプというか、アキラからすれば若干イラっとさせるというか。(初対面の頃からワタナベはちょっとん?ってなりますしね)
それが自分の大事な妹にちょっかいかけようってんだから、そりゃアキラもワタナベにはついキツく当たりたくもなりますよね。
とはいえ、勿論本気で気に入らないわけと思うので、「妹目当てならこの位とーぜん」くらいのアレというか。いや、わかりませんけれども。
園長先生、女性だったんですね。(長年のモヤモヤが晴れました)


さて、チビッコハウスで確認すること数々もだいたいチェックして…コンセントの場所めっちゃ見えるゥ…いざ各々へ出発!

まずは勿論、名所巡りです。
いざ日暮里は名物隠呼大仏、御出居寺!

SFCの頃からずっと思っていたんですが、この
『隠れて呼んでいると書いてインコ』、
『御出でになって居られるおでお寺』ってめちゃくちゃ良い宛て字ですよね。
実際に理解したのはもっと大人になってからですが、こういうWミーニング的な要素がものすごく好きなので、意味が分かるとたまりません。

あれ?境内って、BGM木魚だけじゃなかったでしたっけ。記憶違いでしょうか。
後ほどWiiU版も起動して確認してみようかな。
インコもけるるーけるるーしてますね。
この寺のインコたちは本当に発音が達者ですよね。本当にね。
そして雲龍和尚ですが。

千葉さんここで来たかあ!!!(歓喜)
道理でクルセイダーズにいないわけです。最高。

そして境内の裏手側、池のど真ん中に鎮座まします隠呼大仏像。

いやあ~…圧巻ですね。
古参ファンの方は恐らく、大抵の方がこの隠呼大仏の前で記念撮影ならぬスクショ撮ったんじゃないでしょうか(自分がやったからという理由だけなんで主語大きくしてるだけです)。

BARのアレンジも良いですね~!マタンゴに違法性はありませんから、当然市場に流通してます。

そして自分にとっては非常に印象深い、公園でたい焼き屋の手伝いも。
あのセリフも完璧すぎるよォ…!


そして何気に今回のリメイクで最高の改善点の一つにして、
毎回恒例LAL古参ファンに対する罠。

BRAKEDOWNでもアイテムが落ちる。

勿論これも引っかかりました。(幕末編では0人斬りであること、ぜんまいが1発で落ちたので気付きませんでした)

ですが、今回は割とレベル上げの時の段階で早めに気付くことが出来ました。
面倒くさい敵の布陣のときだけBRAKEDOWNにしていた時に、偶然強化パーツとナパーム弾をドロップしたのを見て「お…?」となり、その後何回か検証を重ねた結果、確信に至りました。(もうこれが上がってる頃には周知の事実でしかないですが)


…なる早プレイ…
いえ、これは後々を考えての事ですので!
実際これを知っているか否かで近未来編だけでなく後々のプレイに大きく影響しますので!
(自分で書いてて思うんですが、誰に対する言い訳なんでしょうね)


とはいえ、確信を得た後でもついつい先にロボットから倒してしまいたくなる病気。

というより今回、事前情報の一つとして覚えていたものがアキラの件です。

長年公式からも「ローキックの男」と呼ばれ続けた不遇の主人公、アキラが強化されるという発表。

島も…いえ、昔からの…特に近未来編に山よりも高く海よりも深く思い入れを持った熱すぎるファンの、長きに渡る涙なしには語れない想像を絶する叫びと熱意が実を結んだこの発表。

そして勿論近未来を愛する全ての古参ファンが報われた瞬間です。

正に『夢は必ず叶う!』(作者違い)

実際、今まで発生が遅すぎて全く(使いたくても)使えなかった数々の超能力技が修正され、更には属性まで追加されたおかげで技を選べる楽しみが増え、めちゃくちゃ使いやすくなってます。
マザーイメージ、お前こんなに有能だったのか…!

まあ、クルセイダーズに対しては精神的な技は殆ど無効なので序盤の単独レベル上げではローキック最強最高率には変わりないんですが。BRAKEDOWN狙いなら猶更。

因みに今回テレポート失敗は一回だけだったのですが、文体から察するに洗面台固定なんでしょうかね。


そしてそこそこ育てたところで、壽商会で藤兵衛に会いに行きます。


チョーさん…
チョーさんさあ…最高以上の最高を叩き出してどうするんですか…

正に藤兵衛。
理想というか…なんかもう、チョーさんなんですけど、

もう藤兵衛そのものなんですよ。

なんかあまりにリアルな藤兵衛が目の前に存在してて。

なんかもう、ずるいんですよ。
どうしたって笑っちゃいますよこんなの。


そんな藤兵衛をチビッコハウスに呼び寄せて、タロキチをを液化還元してタロイモにします。
前回、SFCの思い出を読んで下さった方なら分かると思いますが、最初は不気味すぎて苦手だったタロイモも、SFCでの近未来編をクリアし、その後も色々意味が分かるようになった今では可愛い存在です。

ドットも鮮明になり、より可愛らしさが分かるようになりました。


『カメエェェーー!』

それはカイナッツォなんよ。いやお前もカメなんだけど。
カメがカメって叫ぶんじゃない。まあ間違いなく確信犯でしょう、これは。

カオリチャン、アリガト…の言い方がちょっと気持ち悪い!

そしてアキラの「な、なんだよ…(恐る恐る)、ついてくんなよッ!(迫真)」
アキラ、その気持ち、滅茶苦茶わかる。
だって昔の自分も心からそう思ったから。

今は寧ろ付いてきて貰わないと困る。
そこそこ溜まっていた強化パーツでタロイモ強化。

戦闘になるとこれでもかってくらいめっちゃくちゃ喋ります。そっちは凄く可愛い。


そして例のトイレのコントイベント、今回も健在ですが。

色々と…
その…

罪悪感に悩まされます。

これ、改変しない方が良かったんじゃないかという…。
なんなら思春期の青少年が身近なお姉さん的存在に異性的興味を持つのは当然なことだし、それを否定する様な改変はちょっとなあ…。
いや、色々とアレなのは解りますし、難しいのも解っています。
ですが、これが規制される程センシティブな表現なのだとしたら、もう人類から性欲を消すしか方法はないんじゃないかな。
こういうどこまでも際限のない表現規制って、結局は自分たちの首を絞めるだけだと思うんですけどね。個人的には。


気を取り直して、今回も大活躍ヒヨコッコ砲(石化付きも健在)!

属性が追加されたことで耐性が付いて効きづらい敵もいますが、それ以外にもキントト、コトブキラッカー、岩石砲など他の改造武器たちも大変優秀です。持ってかないとね!!


声が付いたことで余計に愛着が湧くタロイモ。
タロキチだった頃の思考は分かりませんが、少なくともタロイモになってからは大暴れできて非常に楽しそうなので、彼…?にとっては良かったのでしょう。

それにしてもタロイモめちゃくちゃ知能高いな。
元々カメはそれなりに賢い(人間でいう3歳児相当)という話も聞いたことがありますが、液化還元されたことで精神力が高まり、人間とほぼ同等まで昇華したという解釈でいいんでしょうかね。
ストーリー上では喋りませんが、戦闘中を見ている限り人と物との区別がつくことと、武器の名前を覚えられ・使いこなせる事、回復してもらったらお礼を言えるくらいの反応ができるので、このままいけば普通にコンゴトモヨロシク…くらいのコミュニケーションは取れるんじゃないでしょうか。

死体蹴りされてバトルから消滅するとき、『カオリ…チャン…』という最期の言葉を残すのすっげえズキってくる…。本当ごめんタロイモ。

そしてそれだけでなく、後でも触れますがストーリー上の各所で、タロイモは(動きはしなくても)常にカオリちゃんに寄り添っています。(2番目にアキラ。もしかしたら、カオリちゃんの兄というより、カオリちゃんを守る同等の存在くらいに思ってそうです。)
これはめちゃくちゃ良い改変!!

SFCでは流体アンドロイドの説明としてのアバター的存在くらいの価値でしたが、今回声が付き、そして感情が見えるようになったことで何だよもうこいつめちゃくちゃ可愛いじゃん、と。当時の自分からは想像もつきません。


色々と話をすっ飛ばしまして、クルセイダーズに浚われたカズを救出するために埠頭へ。

地味に、画面端でインコが1羽…方角的には日暮里ですかね…へ、羽ばたいていくのが見えます。芸細!

そして筑波研究所へ…。

と、その前に、無事帰ってこれるようお寺へお参りしないとですね



「カエレ!」「カエレ!」「カエレ!」

和尚不在だからでしょうか。(すっとぼけ)

「カエレ!」「カエレ!」「カエレ!」

声が付いた分、解っていてもヒェッ…ってなりました。


どうでもいいですが、筑波研究所と聞くと「筑波研学園都市」「悪の組織」「シッ!」というラーメンズのネタを思い出します。こちらの研究所は間違いなく悪の組織ですが

因みに研究所に入る前、「アポはあるのか?」という選択肢の時にフラグが立ってる時と、立っていない時のアキラの『そんなモンねー』の声のニュアンスが微妙に違います。芸細!


個人的に無法松合流はクルセイダーズ戦も良いですがトイレでの合流も余裕があって良いですよね。今回、セーブして両方見ましたがどっちも良かったです。


最奥で待ち構える3悪。
雲龍和尚は千葉さんでしたが、
ヤマザキが玄田哲章さん!!!
そしてシンデルマンが(個人的にめちゃくちゃ好きな声優のお一人である)中尾隆聖さん!!

とんでもねえ3人組すぎる…。

また中尾シンデルマンがこれ以上ないくらいの怪演で、玄田ヤマザキがいかにも『偉そうな軍人』でありながら『叩き上げ的裏打ちされた強さに満ちている』迫力もあり…っていうか陸軍元帥ですからね、ヤマザキ。
そして千葉雲龍和尚の奇怪さ

本当にとんでもねえ3人組すぎる…。






そしてW1号戦。

SFC 当時もめちゃくちゃ怖かったんですが、今回はもう…ね。


オモイ…ダシタ…

ここでおや、と思ったのはリメイクでのW1号のセリフの改変です。

改変前と改変後、どちらが良いかは判断がつきません。

改変前ではアキラのことを知っている様子でした。ですが、息子の現在までは知りません。
改変後ではアキラには触れず、ただ息子の身を案じています。
前後のどちらも息子がチビッコハウスにいることは知っている様子。

時系列的に言えばワタナベはアキラより先にチビッコハウスにいるので、恐らく消息を絶つ前に息子を預けたのでしょうし、倒した時のセリフからそれまでの記憶を失っていたことから、アキラを知らずただ息子を想う父である改変後の方がしっくりきます。

ですが個人的にはボイスが付く前の、アキラの存在を認知していて、アキラに息子は元気にしているか?と尋ねる方も好きです。
と、いうのも、
研究所の資料にアキラとカオリの名前も載っていますし、所在も割れていますからね。シンデルマンの助手として行方不明(液状化)になる直前にチビッコハウスで遠目から(今より少し小さいであろう息子とアキラを)確認した後、本格的に記憶がなくなった(消された)可能性も捨てきれません。その後、最後の瞬間に息子とアキラを思い出して、アキラに息子は(今も)元気にしているか?というニュアンスで尋ねたんだろうか、とあのセリフについて考えておりました。

勿論リメイクですから改変後の方が正式なのでしょうが、どちらも好きです。


爆発四散するW1号。

この、爆発で飛び散った液体がもう、色々想像させられてゾッとしかしない。
SFC版よりエグくなってない?
いや、演出としてはもう完璧なんですけど。

そして一旦体勢を立て直すため逃げ帰る一行。
タロイモ、一瞬混乱していますよね。
これ、いつものお約束ギャグ要素なんでしょうか…?私にはそうは見えませんでした。

今のお前だったら、どう感じるんだろう。


そしてチビッコハウス全員集合で相談。
これSFCから思っていましたが、チビッコたちも含めて全員集合しているのが良いですよね。こういう非常事態での話って大抵、大人たちでするものですから。
そして皆が真剣に話し合っている中、唯一カオリちゃんを見つめるタロイモ。お前本当最高だよ。

意を決してブリキ大王を動かしに行く松。追いかける藤兵衛。


一足先に御出居寺へ向かうアキラ。
勿論和尚は居ません。

「オデオ!オデオ!」
境内に入れば、まとわりつきながら「オデオ!オデオ!」

「オデオ!オデオ!」「オデオ!オデオ!」「オデオ!オデオ!」「オデオ!オデオ!」


選手入場前のコール的なニュアンスなのか、
もう来てる!今来てる!もうすぐ来るぞ!お前なんか終わりだぞ!的なニュアンスなのか。

前者だとは思いますが、なんか両方含まれてる感じもします。

もう今回、SFCより3割増し位でインコの存在がより強くなって、不気味さを演出してますからね。このヒェッ…!ってなる感覚、最高です。


そして藤兵衛から酒飲みに行ったと聞かされ、松に会いにBARマタンゴへ。
表面上では『腐っている』ように見えて、心の中ではずっと諦めないでいる無法松。

暴徒達によるチビッコハウス放火。
昔より多く周っているような気がします。なるべく火の手を強くさせたいからでしょうかね。

そして中にいるカオリちゃんと妙子を助けに向かうアキラとタロイモ。
妙子を先に外へ逃がし、ハウス内の(何故か一カ所だけ扉が燃えていけない箇所以外の)全てを探し。

漸くカオリを探し出します。

もうダメかと思われたところで、暗転。

「ブリキ大王を動かしに来た。」
男・無法松、最後の挑戦。


更にところ変わって、公園。
1組のカップルが今まさに、互いの…特に男側にとっては幸福な、大事な将来を決める瞬間。

そんな公園に、突然の地響きと轟音が鳴り響き。

恐怖に我を忘れ、パニックになった女性が男性を置いて「ヒィィー!」と逃げます。
ぽつりと残された男性が、魂の絶叫をあげます。

ウソつきィィィィィイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!

一体何方でしょうね、こんな渾身の叫びを上げる方はね。
この叫びを是非ご自身の耳で確かめて頂きたい。もう、迫真でした。


そして、マタンゴを大量に補給しながらブリキ大王を動かす松。

「行くぜぇ~!!ろれろホゲェッ!!!!」

え…か、…カッコイイ…?
すっげえカッコイイ声とテンションで叫ぶろれろホゲェ

「だ、だいじょぶか?」
チョーさん藤兵衛とのテンションの落差で笑わせてくれます。

そしてチビッコハウスに轟く『ポォゲラルゴォ~~!!!!!(良い声)


これは……アレだ!!

※マタンゴは一時的に精神力を高める作用がありますが、一度に服用しすぎると副作用を起こす可能性があります。使用上の注意をよく読んだうえ、用法・用量を正しく守って服用して下さい。

ってやつだ!!!!

つまりドラッグな扱いではなく、松のオーバードーズということらしいです。
まあ、マタンゴは合法ですからね。

こういう解釈になりますよね。
(ラリにラリった松のポゲラルゴが聞きたくなかったと言えば嘘になりますが、これもまた仕方ないと思います。)

そして、ここからはもう、プレイされた各自それぞれで消化すべきだとは思いますが。


「無法松は死なねぇんだよ…ブリキ大王あるかぎり…男 無法松…死んだりしねえ!!」

「うおおおおおおッド根性オ――――ッ!!!」


ブリキ大王にビーム光線を撃ち続けるクルセイダーズを、根性で圧し返す松。
SFCでも熱いシーンですが、ボイスが付いて更に迫力。


そして「ケンイチさん!」と駆け付ける妙子。
ここでもタロイモはカオリちゃんの傍にいます。

アキラの思念読みによって明かされる無法松の過去。

こんな時にですが…今章の杉田さん…回収しました…


しかし、松は止まりません。自分のケジメを着けに、皆の為に巨悪に向かいます。


正直、薄々そうだろうなーと思っていたものすごーーく些細なセリフ改変。
こういうのは、些細な事なんですけど本当にモヤッとします。
変える必要あったかな。いや、誤解を生まないように変えたのは解りますけど。

松が意識を失い、妙子の悲痛な叫びとともに室内は重く苦しい雰囲気に沈んでいきます。

とにかくカオリちゃんに寄り添うタロイモ。


「おりてくれ… みんな、下りてくれッ!」

アキラの言葉に、今も昔もアキラの真意を汲み取れるのは妹のカオリでした。
本当に、お互いがお互いを大事に思い合う優しい兄妹です。

無法松に代わりって操縦席に座るアキラ。

「松は…死んだりしねえ…この…ブリキ大王があるかぎりッ!」


SFCの頃でさえ感動したこのシーン。
リメイクで更にドット表現が、モーションが、エフェクトが豊かになり、その強いボイスと共に。

アキラの強い思いに、研ぎ澄まされた精神力に、ブリキ大王が応えます。

格好良すぎて涙が出る。

そして二人分の想いを乗せたブリキ大王が、陸軍の戦車や戦闘機を蹴散らしていきます。

今回、戦闘機が向かってくる演出が良いですね!!!
もう本当に、まさに立ち向かってくるんですけど、ブリキ大王にとっては可愛いインコのようなもの。


「神か悪魔かこの姿!!!!」

すみません、感動の途中ですけどちょっと噴き出しました。
公式の歌詞です。公式の歌詞内に入ってますからね!このセリフ!
たまたま赤羽根さんってだけでね!

そしてみんな大好き

「バベルノンッ!キィーーーーーッック!!」

「ハロゲンッレェエーーーザアァァ――――!!!!!」

もう、これ、本当に、たまらないです。
音楽も相まって、赤羽根さんのこの叫びと、演出と、モーションエフェクト。
ジョムジョム弾のエフェクトもめっちゃくちゃ凝ってます。


向かうは日暮里、待ち受けるは大隠呼像を前に並ぶ3人。

シンデルマンにより明かされる周囲の池の正体。

これ、某所の書き込みで知ったんですが、2000人60000リットルだと割合的に子供の方が多くなるらしいです。計算した人すげえ。

流れる魔王オディオと共にゾクッとするおぞましさが、吐き気を催す邪悪が、そしてまた非常に自分勝手でな理論が、最低最悪の巨悪。

インコたちも自らを捧げるように大仏へと入っていき、SFCから更にものものしく禍々しい、いかにもやばいのが下りてくる…という演出もまた見事。

最高です。

いざ、満を持して隠呼大仏戦。

何度も聴いてるMEGALOMANIAがまた鳥肌を立たせてくれます。

池の水が空になっている…。
そして小さく3人がいる。ちょっと可愛い。


隠呼大仏、基本的にやはり雲龍和尚がメインで動かしているんでしょうかね。

なんか時折「ワルイッ住職ッ!」とか「ズル(ヌル?)イッ住職ッ!」とか聞こえてきた気がしますが…空耳でしょう。多分。


そしてブリキ大王が異形の魔神の野望を打ち砕きます。

残された3人も、また彼らの望む通りになります。彼等にとってはまだその時期ではなかったのかもしれませんが。

ですが、残された…全てを飲み込もうとするその暴走した意思に取り込まれそうになるブリキ大王。アキラの操縦席まで及んできます。
それでも、決して最後まで諦めないアキラの姿を最後に、暗転。



誰かの声で目を覚ますと、物語開始と同じ公園のベンチでアキラが目を覚まします。

「サボってないで、たい焼き焼いてよ!」

やや寝ぼけながら、「あ、…あいよ!」と返事し、子供と一緒に屋台に向かいます。


このEDの演出、もう本当にめちゃくちゃ大好きです。

一体どこからがアキラの夢だったのでしょうか?

最後の戦いからブリキ大王と脱出してからでしょうか。
OPの「俺の場合は…」から今に至るまでの全ての過去を、プレイヤーに語りかけていたという夢でしょうか。

どっちでもいいし、どれでなくてもいい。

そういう表現。本当にめちゃくちゃ大好きです。


そして流れる、Wait for Truth。

記事の冒頭でも触れましたが、この曲、曲自体は全く同じなのですが、プレイ中と…物語の結末を知った今(ED)とでは、本当にがらりと印象が変わるんですよね。

最初はなんとなく気怠げで、どこか斜に構えているアキラらしい曲だと評しました。
最後には、哀愁の方が強くなります。(※個人的な感想です)

今回のこのアレンジが、テンポが遅くなって更に良くなったという理由も、このEDに到達して改めて実感します。

松のハーレーに乗りながらそれぞれの『近未来』を見せ、最後は波止場で近未来編、おわり。

もうこれを超えるリメイク・リマスターはそうそう作れないんじゃないでしょうか。

もう最初から最後の最後まで、何から何まで。

情緒がぶっ壊れる程の感動と涙と熱と楽しさで。

もう、この近未来編を生んでくれたというだけで。

ただただ、もう終わった後には「ありがとう」という感謝の念しかありませんでした。(まだ早い)


クリアタイムは3:53:46(通算15:25:14)でした。

ヒヨコッコもキントトも岩石もコトブキラッカーも2人分作っちゃったからね。仕方ないね。
…へそくりは…魔法のペンダントになりました…。

残すは2章になります。宜しければ、次も読んで頂けたら嬉しいです。


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